小麦粉にグリホサートが含まれていても健康な食生活に影響なし グリホサートとは、世界各国の農産物生産の過程で使用される除草剤の有効成分のことです。しかし、世界で最も使用量が多いとされる除草剤成分であるにも関わらず、グリホサートが小麦粉に含まれていることが不安視される風評被害にあっています。 小麦粉に関する風評被害はグリホサートへの理解不足からくるものであり、実際には安全性が裏付けられているのです。 グリホサート 安全性は、グリホサートがアメリカや日本等の多くの国で承認されている成分であるということだけで証明されているわけではありません。化学物質の毒性は量に比例するものであり、多量の摂取であれば毒性が強く、少量なら無害という特性があります。その範囲内でのグリホサートの摂取であれば、健康への悪影響はないということが証明されているのです。 例えば、グリホサート パンにも極微量検出されますが、有害となるまでグリホサートを摂取するには不可能なくらい大量のパンを消費しなければならず、一般的な量のパンを消費する分には無害です。 つまり、化学物質の安全性はその摂取量の規制で守られているのです。 小麦粉はほぼ毎日、パンやお菓子、パスタ、和食からも口に入りますよね。小麦粉を避けた生活なんて、厳しく食品チェックをして気を付けていない限り無理です。 グリホサートが小麦粉から検出されることを懸念するのではなく、グリホサートが多くの国で承認された成分であり、決められた量を超えなければ健康に全く悪影響はないことを認識しましょう! 食品の安全性を裏付ける指標①グリホサートの一日摂取許容量(ADI)をパンで換算すると? ADIとは”Acceptable Daily Intake”の略語で、「一日摂取許容量」と訳されます。 ある農薬有効成分を人が一生涯にわたり、毎日摂取し続けても健康上悪影響がないと考えられる一日当たりの摂取量の上限を意味します。 日本におけるADIは外国の機関が定めていたり、世界共通という訳ではありません。内閣府食品安全委員会が国民の安全を守るために、外国のADIを参考にしたり、独自の研究を通して定める日本の基準です。